3Kその考えはもう古い??<br>もっと水産業について知ってみよう!<br>境港の水産会社に潜入

2021/09/09 Thu

3Kその考えはもう古い??
もっと水産業について知ってみよう!
境港の水産会社に潜入

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はじめに

水産業」と聞いて皆さん、何が思いつきますか?
「なんか寒そう」「海に出るんだろうから体力的にもきつそう」
「なんかちょっと汚そうなイメージ」

よく「きつい」「きたない」「きけん」という3Kのイメージを持たれがちな水産業界ではありますが、実は鳥取県境港市にこの3Kを変えていこうと努力しておられる会社があるんです!
その名も「株式会社ホクスイ」さん!
今回は社長の喜多村さんにお話をお聞きしてきました!
ホクスイさんについて紹介しながら、
水産業についてまだまだ知られていない部分を紹介していきたいと思います!

株式会社ホクスイについて

それではまず初めに、ホクスイさんがどのような会社なのかについてご紹介していきますね!
株式会社ホクスイさんはカニや多くの魚を仲買し、鮮魚や冷凍した魚を出荷するというのが主なお仕事。
あの豊洲にも出荷しておられるのだとか!!
この他にも、すしネタをつくっている会社に魚を提供したり、
多い時には10tものアジを全国に出荷したりしているのだそう!!

元は養殖の魚のえさを出荷することが多かったのですが、
もっと美味しくたくさんの人に味わってほしいという想いから、鮮魚の出荷やスーパーへの直接取引、加工会社へ原料提供等を始められたとのこと。
実は他にも、紅ズワイガニの生鮮出荷もしているんだそうです!

様々な事業を展開しておられるんですね!!

喜多村社長の困難

これらの幅広い事業には喜多村社長の汗と苦労がたくさん詰まっているんです…!
実は、喜多村社長のお父さんが創業されたのがこの株式会社ホクスイ。
そして平成13年に会社に入社し、現在に至るんですね。
しかし、この平成13年。
魚が獲れず、境港の水産業は最悪の状態だったそう。
「どうにかしないと!」という一心で考えついた案が
付加価値をつけていこう!」ということだったのです!
昔は獲れたものをただ冷凍して販売していたと語る喜多村社長。
獲れた魚のほとんどが養殖用の魚のエサなんてことも…。
「このままではホクスイは生き残っていけない!」と考えた結果が
現在の販路拡大や加工屋さんへの原料提供などに繋がっているんですね!
社長になった瞬間に一番の苦労を味わった喜多村社長。
「あの時よりしんどいことはないですからね(笑)」と語っておられました…

ホクスイの裏側へ潜入!

ということでお次は、ホクスイさんの実際の様子を紹介していこうと思います!!

①オフィス編

敷地内には事務所と工場があるのですが、お先に事務所の方から紹介していきますね!

実はこれ、ホクスイさんのオフィスです。きれいすぎませんか!?
水産業の会社と聞くと、ちょっと古臭いのかな~なんて思っていたので
筆者、足を踏み入れて衝撃でした!!!!

2階から見るとこんな感じ!キラキラしたオフィスですね!!

いや~、こんなオフィスだとテンションが上がるのではないでしょうか??
1度はおしゃれなオフィスで働いてみるのも夢ですもんね~!!
実はこのオフィスは「海」をイメージしたものなんだとか。
確かに、床の色が青だったり、雰囲気も船っぽいですね!
おしゃれな上に「海」というテーマがあって素敵なオフィスです。
早速「3K」の概念ぶち壊しにきてますね!!!

これまた綺麗な共用のキッチンがあるのですが、
そこで喜多村社長が魚をさばいてみんなで食べることもあるそうです!
仲もいいんですね!!新鮮なお魚美味しいだろうな~

②工場編

そして、いよいよ工場の中を紹介していきます!!
はじめに言っておきますと、筆者はもう圧倒されまくりでした…
普段中々見ることのできない様子をたくさん見せていただきました!

工場の中は木下営業部長に案内していただきました!
実際にどのようなお仕事を普段されているのかというと、
 ★鮮魚を船から買ってスーパーに売る
 ★加工メーカーの原料として相手の希望を聞いて、希望に沿った商品を売る
といったことを主にされているそうです!!

工場の中はこのような感じで魚が選別されたり、運ばれたりしています!!
きれいに整頓され、すっきりとした工場だなと思いました!

そしてそして、大きな氷の入った箱がドーンと!!
熱湯風呂に落とされた某芸人が飛び込んでそうですね(笑)
これは氷の入れ物でしょうか?
いえいえ、実は中にたくさんお魚が入っているんです!
それにしてもすごい氷の量!!
このようにしてお魚の鮮度が守られているんですね!

実は大きさによって「特」「大」「中」「小」といったようにケースが分けられているんです!
いや~!細かい!!!
なにゆえ筆者は超おおざっぱなので感心です…!
手のひらに乗せて比較すると、確かにだいぶ大きさが違いますね。

あちらを見てみると何やら発泡スチロールが山積みに!

特別に中を見せていただくと…

イカや魚がたくさん!!
目的や出荷する地域に合わせて氷の使い方を変えているのだとか。
例えば、イカの方は氷のみで保存されていますが、右のお魚の場合は氷とひたひたの水につけられていますね!!実は地域によって氷水につけるのか、氷の上に乗せるのかが違うんだそうです!どちらが良くてどちらが悪いということはないのだそうですが、取引先の方とより気持ちよく商売をするためにこういった工夫をされているんですね!

③巨大冷凍庫編

今まで見たことのないものばかりで目が回りそう…と思いきや、またまたすごいものを発見!

巨大冷凍庫!?
いやいや、でかすぎませんか?!
とにかく中に入ってみましょう!

広い!!!そしてとにかく寒い!!!(冷凍庫ですから)
まつげが凍ってきました(笑)
何やらたくさん物が積み上げられている様子…

これは、なんでしょう…?
もう少し近づいてみてみましょう(集合体恐怖症の方は要注意)

さっ、魚だ~!!!!!!!!
魚なんです!!これ全部!

いろんな魚がこのような形で凍らされています!!こんなの初めて見ました!!
いや~、冷凍庫の中は衝撃の連続でした!
ちなみに冷凍庫から外に出て一番に思ったことは、
「あ、暖かい…」でした(笑)
1月の夕方ごろだったので十分寒いはずなんですけど、
冷凍庫の中が極寒過ぎて…
このようにして大量の魚を保管していたんですね!

いかがでしたか?
海からあがった魚はこのようにして加工されていたんですね…!
知らなすぎて恥ずかしいです…
たくさんの苦労や多くの人の働きがあるからこそ、
私たちはこうやって美味しく魚を食べることができていることが分かりました。
「いただきます」をもっと心を込めて言おうと思いました…。

新型コロナウイルスと水産業界

新型コロナウイルスの影響ももう1年以上続きますが(2021年2月時点)、
喜多村社長も「出張に行けない…」と嘆いておられました。
「実際にその土地の美味しいものを見て、販売先の方々と話しながら食べるから良いのに」と話していただきました。
通常であれば、月に1~2回ほど全国の取引先の方のところへ赴いていたとのこと。
しかし、現在はコロナウイルスの影響で自粛しておられるそうです。
だからこそ、
新型コロナウイルスがおさまったら、
お客様のところに行って魚を食べながらたくさん話をしたい

とおっしゃっていました。

また、
一期一会を大切に、相手の気持ちを考えることが仕事をするうえで1番大切だと思っている
従業員の方が辞めると寂しい。だから、働いてよかったと思える会社をつくっていきたい
とおっしゃっておられ、この言葉は目の前の人を大切にしている喜多村社長だからこその言葉だと感じました。

人と人との繋がりがどうしても薄くなってしまう今の状況。
はやくこの状況に終止符が打たれることを願うしかありません…!

また、今後挑戦していきたいこととしては
全国にもっと進出していきたい!」とのことでした。
さらに、境港市の現状にも目を向けておられ、
境港は泊まる所や美味しものを食べるお店が少ないので、そういった現状を解決していきたい」とのこと。
「野球の実業団なんかもいいねー!」なんてことも言っておられ、
とにかく地元に必要な企業になっていきたいと話してくださいました!

そして今後ももっとおいしいものをお届けしていきたいとのことで、例えば、普段スーパーなどでは加工されていることが多いベニズワイガニを姿のまま販売できる工夫をしていくことでベニズワイガニをもっと多くの方に楽しんでもらいたいとおっしゃっていました!

超クリエイティブなんですね!」なんて筆者が話すと、「水産業はそうだよ!」と、喜多村社長。毎日海の状態、魚の状態が違うから1日として同じ仕事をする日は無く、常に頭をフル回転にして仕事に取り組んでおられるのだそうです!他にも、自分が販売したものを店頭で見つけたときのうれしさもすごいとのこと!

なんだか、私たちが想像しているよりも水産業界って面白そう!!

さいごに

水産業界って衰えさせてはいけないと思うんですよね。
日本の食文化って素晴らしいじゃないですか?
そしてその日本の食文化の要素として大きな役割を担っているのが水産業だと思うんです。
水産業界が衰えてしまったら、魚が食べられない。
それはすなわち、お寿司も刺身も煮つけも食べられない。
それだけじゃなくて、美味しい出汁がとれなくなってしまう。
それって日本の食文化の終わりじゃないですか?
だからこそ、今もっと水産業界に目を向けていく必要があるんじゃないかなと筆者は思います!

そして、水産業界のすばらしさを気づかせていただいたホクスイさんには感謝です。この記事を通して水産業の魅力、凄さ、伝わったでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございました!

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取材先

取材先画像

株式会社ホクスイ

〒684-0034
鳥取県境港市昭和町6番地11
電話:0859-44-6656
FAX:0859-44-1988
http://hokuyouhokusui.com/hokusui/

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