「仕事で毎日クタクタだよ…」
そんな働くすべての方に教えたい!!
コンビニやスーパーのおつまみもお財布にやさしくていいけど、
たまにはほんの少し贅沢をして自分をねぎらってあげませんか?
ということで今回は
島根県大田市にある「岡富商店」という干物や珍味を取り扱うお店を取材してきました!!
目次
1.岡富商店とは?
今回取材に応じていただいたのが、見出しの写真におられる岡田明久社長です!
なんと70代の現役、いや~就活中の筆者からするともう感服ですよ…。
何年働いているんだ?!もう白目をむきそうです(笑)
実は20代の頃から岡富商店で働いておられる岡田社長。
…ん?名前は「岡田」なのに店の名前は「岡富」…。
この「富」どこから来たの?そうなんです。
実はこの岡富商店は岡田社長のお父さん「岡田富男さん」が始めたお店で現岡田社長は2代目社長なんだそう。
つまり「岡」田「富」男で「岡富商店」というわけなんですね!!
「昔はもうどこもこんな店の名前の付け方でしたよ~」と笑って説明してくださった岡田社長。昭和25年創業で当時も現在も家族ぐるみで経営を行っているとのこと。
創業当時は戦後まもない時代で、現代よりもゆったりとしていたと語る岡田社長。
お母さんが釣った魚をリアカーで売るのがメインで、
夏になると地引網で採れたイワシやアジを煮干しにして売ったことがルーツなのだそう。
そして昭和30年に漁師さんのアドバイスをきっかけに珍味の販売も始めたそうです!
「これが現在の岡富商店の土台を築いてくれたんだろうね~」と話す岡田社長。
そして、これらを土台に目まぐるしく変化していくんです!
2.「岡富商店」ってどんなことをしているの?
★カレイの干物を販売
なんと当時は速達でお届け!(2000年生まれの筆者は超衝撃…)
乾かすのが超大変だったそうです💦
他にも店でのアジの販売やみりん干し中心の商売を行っていたとのことでした。
★1999年にクール便がスタートしたことで、「一夜干し」を開始!
当時は「フグ・白イカ・カレイ」の3点セットで販売されていたそう。
★2001年に「楽天市場」に出店
当時、楽天市場で人気だった商品を取り寄せて勉強をされたそう。
熱い想いと岡富商店の根性がひしひしと伝わってきます。
★2001年頃に「1日漁」が始まり、そこで獲れた魚を使うように!
この「1日漁」という言葉。これは岡富商店を語る上で最も重要なキーワードなんです!ざっくり説明すると、早朝に漁に出て漁をして、夕方帰港するという全国的にも非常に珍しい漁のパターン。大体の漁は「沖合漁業」(中学校の社会で聞いた…)が行われることが多いのですが、2つの違いを分かりやすくまとめると…
一目瞭然、1日漁で獲れた魚は超新鮮なんですね!
岡富商店はこの1日漁で獲れた魚を買い付けて、一夜干しや珍味を作っておられるんです!そして、岡富商店が語る「岡富商店ならではのこだわり」もお伺いしちゃいました!
- とにもかくにも原材料の良さ!
「これはもうどこにも負けない」と岡田社長。1日漁で獲れた超新鮮な魚ですもんね… - 魚体の油を考えながら逐一調節!
実際に味見を行い、美味しい商品としてお届けできるのかを確認しておられるそうです。
「自分が食べて美味しくないと思うものは提供したくない」と、岡田社長。
ちなみに、魚を食べない日はないそうです…! - 添加物を一切使わず、味付けはこだわりの天日塩のみ!
さらに味付けにもポイントが…!
一般的には、濃塩度で1-2時間漬け込み、それを水洗いしてから干すらしいのですが、岡富商店の干物は、低塩度で味付け、1晩冷蔵庫で熟成しているとのこと。
こうすることで味ムラが起きず、さらに1年間安定した塩味で商品を提供できるんです!
「生産性は悪いけどね」と苦笑いしながらも
「だけど、美味しいものを作りたい」と語る岡田社長。感無量です。
3.商品紹介「干物レポ!」
もう商品が気になってきましたよね!
そこで、「あなご」と「白イカ」の干物を購入したので紹介していきたいと思います!
みなさん、よ~く見てみてください!
商品名が超変わっているんですね!
なぜこんな変わった商品名なのか伺ったところ、「若い女性などもっと幅広く手に取ってもらえる商品にしたいから」とのことでした。…たしかに。これは思わず手に取ってしまいそう!変わった商品名をインスタに投稿したくなります!ちなみにこの商品を考案されたのは岡田社長の長男さんだそう!
昔からの伝統を守りながらも新たなことに挑戦していく。温故知新とはこのことだなあと実感しました…
他にも
・ナポレオンの帽子(白イカのピリ辛おつまみ)
・三瓶の裾野(えいみりん干し)
・フグの根付け(ふぐみりん干し)
などなど!!ここには書ききれないほどの商品があるので1度探してみては…?
岡富商店さんのホームページ(岡富商店 – 昭和25年創業 まじめに魚に一直線 (okatomi.jp))にもありますし、筆者は松江駅の中浦食品さんのお土産コーナーで購入しました◎
結構名前の由来も凝っていて面白いです!
そして、肝心な味についてですが…
こんなに美味しい干物、食べたことがありません!!
あなごも白イカも共通して言えることは「噛めば噛むほど美味しい」
もう、噛むほど甘いんです!!
そしてそれをお酒で流し込むともうたまりません…。
ちなみにおよそ300円前後で販売されていました。買う価値大いにありです!!
ちなみに豆知識ですが
「静之窟」とは島根県大田市にある海食洞という洞窟です。神話伝説が残るとされています!ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
4.島根県新名物「あなご」!?
そしてこの「静之窟」という立派な商品名がつけられた「焼きあなご」。
このあなご、大田市の超重要な役割を背負っているんです!
日本のあなごの漁獲量を調査したところ、
島根県のあなごが日本一ということが分かったんです!!
そこで大田市のあなごをブランド化していこうという動きが起こり、
実際に岡田社長も大田市の飲食店約22店舗をまわって
「あなご料理を扱ってくれないか」と頼み込んだそうです。
その甲斐あってか、大田市では様々な店舗があなご料理に着手。
居酒屋や日本料理屋はもちろんのこと、イタリアンなどの洋食屋さんもあなご料理を展開しているのだとか!
おそるべし、大田の団結力…。
5.あなごアレンジレシピ!
そして、お家でできるあなごを使ったアレンジレシピを教えていただきました!
あなごの天ぷらから、茶わん蒸しに南蛮漬けなど非常にラインナップが豊富なので是非贅沢晩酌に作ってみてはいがかでしょう?
筆者は書いているだけでよだれがでてきそうです…。
もう次回の晩酌はあなごづくしで決まりですね!!
他にも、一夜干しのギフトセットなども販売されていますので
お歳暮や贈り物などにもお勧めです!
6.「岡富商店」さんの想い
実は島根県外の様々な地域とたくさん取引を行っている岡富商店さん。
東京なんて約10社もの取引先が!
それでもなぜ、島根県を拠点とした事業を展開しているのでしょう?
すると岡田社長は
「今まで地元中心の流れでずっとやってきているということもあるし、
それに、地元に愛されない商品は外に持っていったってだめだね。」
と語ってくださいました。
岡田社長の胸の中には地元愛という簡単な言葉では語れないほどの、
大田市への想い、感謝の心で溢れているんですね。
今後は様々な商品を出していくことに加えて、
ネット販売にも力を入れていきたいとのこと!
ますます目が離せません!!
そして最後に、岡田社長から一言いただきました!
コロナウイルスの影響もいつまで続くのか分からず
先の見えない中での不安やストレスもたくさんありますが、
こんな時だからこそ美味しいものを食べて、自分をほめてあげませんか??
岡田社長の想いを噛みしめながら、今夜の晩酌をしていただけたらと思います(^^)
岡富商店さんのお魚はきっとあなたを優しい気持ちにしてくれることでしょう!
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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取材先
-
有限会社岡富商店
〒694-0051
島根県大田市久手町波根西1988-3
TEL:0854-82-8102
FAX:0854-82-9113
E-mail:oneday-fish@okatomi.jp
営業時間:10:00~20:00
URL:https://okatomi.jp/