目次
はじめに
題名から気になりますよね…
あの安倍元総理に認められた海藻ってどういうことやねん!
てか「魚の屋」ってなんて読むねん!さかなのや?うおのや?
さあ、どっちでしょう??
まあとにかく「地方創生」「地域活性化」。このワード大好きな人は集まってください!!
今回取材させていただいた島根県大田市にある「株式会社魚の屋」さん!
もうやってることが面白いんです!地方大好きな人にはたまらないですよ。
実は何より筆者が地方大好きなんですよね…
(まあそりゃ、こんな活動してたらそうだわな)
地方の魅力ってすごくないですか??
私は取材にいく度に地方の魅力を実感させられています。
そして、「もっとその魅力をいろんな人に知ってほしい!!!」
という思いで活動をしています。
地方の好きなところについてはもっとお話したいんですけど、話すと長くなりそうなのでこのあたりで内容に入っていきましょう(笑)(いつか地方大好きな人と語ってみたいなあ…)
「魚の屋って」?
「魚の屋」という会社の名前でなんとな~く「魚を扱ってる会社なんだ」ってことは分かりますよね。
創業当初は「魚野屋商店」という名前で野菜や魚の卸売業と製造業を担う会社だったそう。
そしてのちに卸売業と製造業が分離し、製造業を担うようになったのが現在の「魚の屋」さんだそうです。
野菜を取り扱わず魚をメインとして扱うようになったため「魚野屋」の「野」がひらがなの「の」になって現在の「魚の屋」になったということなのです!
想像以上に魚の屋さんの歴史の変遷がつまった名前なんですね…。…あ、ちなみに、読み方は「うおのや」ですよ(^^)
実はこの会社、「わかめ」においてとんでもないことをしているんです。
そこでですが、皆さんに質問です!
わかめといっても養殖わかめと天然わかめがありますよね!
日本で獲れる天然わかめの割合はいくらでしょう?
A. 10~20%
B. 5~9%
C. 1%未満
最大で20%って、少ないこと前提ですが(笑)
正解は、Cの「1%未満」でした!!
いや…1%ってちょっと天然わかめ少なすぎません??
その1%のうちの一部を担っている魚の屋。恐るべしです…
しかも何がすごいって魚の屋の天然わかめ事業は安倍元総理や菅総理に認められているんですよね!
え、信じられないって?
証拠写真はこちらですよ!!
すごくないですか?
実は魚の屋さん、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第6回グランプリを受賞されているのです!
ちなみに第6回は令和元年に実施されているのでめちゃくちゃ最近なんですね!
当時の気持ちをお伺いしてみました。
同行しておられた中島さんは、「本当に受賞した!?すごい!!」
という気持ちだったそう。
そして社長は、
「何か1つの事を成し遂げたんだと、込み上げるものがあった。
島や田舎でもどこにでもチャンスがあるということを証明できた。」
と述べておられました。
コツコツと努力を行い、目の前のチャンスを大切にするという魚の屋さんの姿勢が垣間見れました。
しかし、天然わかめ事業が評価されるようになるまでには多くの苦労があったとのこと。
始めた当初は、事業に力を貸してくれる方が少なく、「わかめなんて儲からない」「貝類を獲ったほうが良いのでは?」と言う漁師さんが多かったそう。
しかし、ある1人の漁師の方が「やってみよう」と立ち上がってくれたことで協力してくれる漁師の方も増えたそうです。
今としては産地のブランドとして評価され、注目されるようになった天然わかめ事業ですが、開始当初は様々な苦労や葛藤があったのですね…
商品紹介
そして魚の屋さんは天然わかめを中心とした様々な事業やサービスを展開しておられます!ここからは魚の屋さんの実際の商品や事業内容について紹介していきますね!
この商品、山陰に住む方なら誰しも1度は見たことがあるのではないでしょうか?実はこの「最中海藻スープ」を作っておられるのが魚の屋さんなんです!このようにわかめを取り扱った食品だけではなく
★「海鮮みそ汁の具」
★「焼き海苔とろろ昆布」
★「のど黒だし」
★「ラーメンのトッピング用の具」
まで様々な商品を販売しておられるんです!
この部屋を見てもらえば伝わると思いますが、
非常に商品のラインナップが豊富なんです…!!
目が回りそうです(笑)
「魚の屋」おすすめ商品ランキング
何を買えば良いのか分からない!
そういうあなたに「おすすめ商品ベスト3」をご紹介します!
それでは第1位の「天然カットわかめ」から紹介していきましょう!
実は人気ナンバーワンの商品がこの「天然カットわかめ」なのだとか!
乾燥タイプだから利便性抜群とのこと。
そして魅力はそれだけじゃないんですね。
実は100%純島根県産!にも関わらず198円という価格!!
漁師さんやJFさんの協力によってこのコストパフォーマンスが実現しているんですね!恐るべし団結力!!
そして次は第2位の「最中海藻スープ」について紹介していきましょう!
この海藻最中スープはわかめだけでなく島根県のもち米が100%使われているんですね!これはもう島根県の全てが詰まった商品と言っても過言ではありませんね。この商品が2位にランクインした理由は「人との関わりが多く、思い入れが最も強い商品だから」とのこと。実は「最中海藻スープ」は手作業で最中を貼り合わせたり、わかめの葉と茎を分けたりしているのですが、その作業を地域の高齢者や福祉施設におられる障害を持つ方々などに依頼しているのだとか。
そういった形で地元の雇用創出にも力を入れておられるんですね!
また、働いておられる方々への思いやりもすごくて…。なんと、貼りつける最中のノルマはなく「終わりたいときに終わっていいよ~」のスタンスなんです。無理なく働いてもらい、楽しい気持ちで地元に貢献していただく。これって簡単なようでそうそうできることではないと思います。
…が、実はこの裏でかなりの苦労があったそう。
手作業による時間のロスが大きく、出荷に間に合わずひたすら謝る日々。そして、出荷できたとしても割れてしまう最中が多く、大変だったそうです。さらに、こんなにも美味しい商品なのになかなか売れず、苦悩されたとのこと。価格と商品のこだわりに葛藤しながらもお客様が求めていることは何か、スーパーのスープ市場の中で勝ち抜くためには何をするべきなのかを考えた結果が現在の価格と美味しさに繋がっているんですね。
(ちなみに100円という超財布に優しいお値段です…!)
実は筆者、魚の屋さんから「最中海藻スープ」をいただいたので、そちらの感想を紹介していきますね!
こんな感じで、めちゃくちゃ美味しかったです!
値段も100円という安さなのでまとめ買いしてストックして夜食や小腹が空いたときに食べるといいなと思いました!!(夜食で食べても罪悪感0なのが良い!!)
そして第3位の「生わかめ」についてですが、実は2020年の海が大しけだったため、わかめが収穫できず1年近く販売できなかったのだそう。これは天然わかめ事業ならではの苦悩ではないでしょうか。この「生わかめ」は収穫したものを塩漬けにして「わかめ本来そのままの味」を提供しているのだとか。
2019年は爆売れしたとのことです!
ちなみに、わかめといえば三陸や鳴門の印象がありますが、
三陸→しっかりとした食感 島根→やわらかい
といったように歯ごたえが違うのだとか!
漁師さんは獲れたわかめをしゃぶしゃぶにしてポン酢で食べるそう…!
そんなの絶対美味しいに決まってるやん!!!
食品業界ならではの苦悩
このように多くの商品を展開しておられる魚の屋さん。
実は、食品業界では新しいアイデアを次々と出していくことが不可欠なんだとか。新商品がないと商談に呼ばれないこともあるのだそうです!
特に、スーパーの商品の移り変わりのサイクルは非常に速いとのこと。
確かに、スーパーって行く度に新しい商品がバンバンでてきていますよね!
私たちが知らない裏でこんなに努力されている方々がおられるということに、筆者は胸がいっぱいです。食品業界って競合が多くて大変そうな印象がありますが、その中で勝ち抜いていくためのこだわりについてお伺いしました。
すると、「大手がつくれない、他社が追随しにくい商品をつくること」と答えてくださりました。バイヤーに自社の商品をアピールする上では武器を持っていることが前提なんだとか。
実際に…
★天然カットわかめ…1~10まで漁師さんと協力して、全て島根県産
★海藻最中スープ…「間違いなく誰も追いかけてこない」。
手間のかかる作業なのに100円という値段。
また、妥協がないように商品を開発し販売しておられるとのこと。より良いものを提供したいという思いがたくさん詰まった商品ばかりなんですね!
今後の目標
このように熱い想いを持ち、果敢に商品企画・販売に取り組んでおられる魚の屋さん。今後の目標についてお伺いしてみました!
いつまで続くか分からないこの状況、魚の屋さんは「とにかく費用を度外視して商品をつくって販売していく」とのこと。
今春の新商品の目標は12アイテムなんだそうです!!!!
また、大田市が「あなご」のブランド化に力を入れているということで新規にあなごの事業を進めていきたいそう!
わかめの次はあなごですか!!
実は大田市はあなごの漁獲量が日本1一なんですね!
ただただあなごをPRしていくのではなく、普段捨てられやすいあなごの頭を活かした商品を展開することで食品ロスを0に近づけることも考えているのだとか!!実際に、大田高校の生徒や地元飲食店と肩を組み商品の試作を重ねているそうです。
食品ロス改善に加えて、地元への貢献…。
こちらの商品もまもなく販売されるとのことで、期待が高まりますね!
他にも、「農業への進出も行っていきたい」とのことで
☑たけのこの事業
☑芋を使った商品
☑捨てられやすい野菜の部位を活かした事業
などを考えておられるそう!
そのうち店名が「魚野屋」になったりして…
とにもかくにも今後どのような商品が販売されるのかワクワクします!
そして最後に魚の屋さんからメッセージをいただきました!
「若者たちよ、頼むから島根に残って!」というお声はよく聞きますが、「外に出てもいいからよかったら知識持って帰ってきてね!」という視点での考え方は新たな発想だなと思います…!この言葉は多くの若者に響き渡るのではないでしょうか?県外におられるみなさん!島根県を一緒に盛り上げていきましょう!筆者自身、こんなに素敵な島根県をもっと盛り上げていけたらなと思います。こんなにも素敵な人、商品、場所が島根県にはたくさんあるんです!取材を行うたびにそういった魅力をもっともっと多くの人に伝えていかねば!とひしひしと感じさせられます…。「良いものを届ける」という責任感と島根を愛する気持ちを持っておられる魚の屋さん。そういった想いが商品にたくさん詰まっていると思います!だから、魚の屋さんの商品は最高なんです!!
「明日からも頑張ろう!」
そんな気持ちにさせてくれるのが魚の屋さんの商品なのではと思います。ということで筆者は今から夜食に最中海藻スープを飲んで明日も頑張ろうと思います!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
※本記事は、2021年1月に取材した内容に基づいて作成しております。
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取材先
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株式会社魚の屋
本社/工場
〒694-0031
島根県大田市静間町213番地11魚の屋/大社神門通り店
〒699-0711
島根県出雲市大社町杵築南775番地14TEL:0854-84-8021
FAX:0854-84-8093
https://www.uonoya.co.jp/