大学生が考えた!!島根県の最強タッグから生まれた奇跡のお菓子~15(いちご)時のパイまんじゅうの秘密!~
お菓子

2021/12/09 Thu

大学生が考えた!!島根県の最強タッグから生まれた奇跡のお菓子~15(いちご)時のパイまんじゅうの秘密!~

Twitter Facebook

こんにちは☀︎
島根県にも春がやってきました。
毎年この時期は目の痒さに苦しむ瀧宮暢斗です。
本日は、島根県が誇る「中浦食品株式会社」と「島根大学」のコラボ商品である「15(いちご)時のパイまんじゅう」についてお話をしていきたいと思います。今回は、商品販売まで約1年間。そこまでの苦悩と努力を取材しました。

私は、学生たちのサポートをしただけ!!
このプロジェクトは学生たちのものです!!

さらに販売開始してからも、改善改良を重ねている今話題のお土産お菓子「15(いちご)時のパイまんじゅう」。その挑戦の裏側を島根大学大学教育センター 准教授 丸山実子さんにお話を伺いました!

中浦食品と島根大学のコラボレーション!!

※以下、15(いちご)時のパイまんじゅう→15時のパイまんじゅう

目次

15(いちご)時のパイまんじゅうの今

活動内容

― 今、15時のパイまんじゅうの開発についてどのような活動をしていますか?
丸山 今は世代交代を行なっているところです。去年のチームは開発チーム、今年のチームはマーケティングチーム、そして来年は改善・改良チームになると思います。

― 丸山先生はどのような活動をしているんですか?
丸山 私は、学生たちの見守りをしていました。時々、ミーティングに参加しますけどあくまで主役は学生たちで、私はそのサポートをしていました。

― 学生は今何人で活動されているのですか?
丸山 今は3年生3人で活動しています。彼女らは理系出身で、「食品開発に興味がある」人や、「大学生活の中で成果として何かを開発したい」といった人の思いから活動に参加しているそうですよ。

この写真は、マーケティングチームの(極秘)
ミーティング資料です。

話し合いの目的から、現状分析、今後の活動内容など盛りだくさん!開発やマーケティングチームの成功の裏には地道な努力があったんですね〜

 販売場所

― 試食しようと松江駅へ15時のパイまんじゅうを買いに行こうとしたのですが、見当たらなかったです。今どこに売っていますか?
丸山 今は、シャミネ松江や松江物産館に売っていますよ。あ、あと実は東京にも販売しています。

― 東京ですか!?  松江駅にはなく東京に売ってあるとは!!!  なんで、東京で販売しようと決めたのですか?
丸山 そうだよね(笑)。説明するために、商品が開発された経緯を先にお伝えしますね。

― お願いします(笑)

島根のお土産お菓子が、東京に進出??

謎は深くなるばかりですね〜

15(いちご)時のパイまんじゅうの開発経緯

商品開発までの流れ

商品開発に至った経緯を教えてください。
丸山 ※1キャリアデザインプログラム(以下CDP)がきっかけです。学生からやりたいことを尋ね、話し合いの中で決まりました。その中で、島根の魅力を”お土産”をとして伝えたいという想いから開発が進みました。

― CDPがきっかけだったんですね。CDPでは島根大学生がいろんな場所で活躍しているとよく聞きます。
丸山 今年は、女子学生が島根県の働いている女性社員に取材し、多様な働き方や生き方に触れてそれを動画や冊子にまとめるという活動がありました。

これもCDPの一環のプロジェクト! 幅広く活躍している島根大学生は行動力があります〜
https://www.shimane-jobgirl.com/

― それテレビで見たことあります!!!  あの活動もCDP生だったんですね。
丸山 これからもいろんな場所で島根大学生が活躍して欲しいものです。(笑)

これは、開発するにあたって調査した、あるアンケートの結果です。集計数はもちろんですが写真のようにデータを自分たちでまとめられているのも凄い!
社会人顔負けの解析力!

― 話は戻りますが、15時のパイまんじゅう開発は約1年かかったということですが、開発においてこだわりはありましたか?
丸山 こだわりというかまずはターゲットを定めていましたね。ターゲットは20〜30代の女性。また、家族や友人に土産物として持っていける商品で、見た目から”可愛い💓” となるもの。これは調査数が約200件ものアンケートをもとに決めたそうです。
― 調査数が200件もですか!!!  すごいですね!アンケート結果から他に決めたことはありますか?
丸山 そうですね・・・ 他にもパッケージの見た目やお菓子作りのコンセプトを決めていました。このアンケート結果をもとに、なめらかな舌触りのあんことチョコの和洋折衷の組み合わせのお菓子が誕生しました。
― ターゲットが決まり、コンセプトが決まり、お菓子開発もいよいよ大詰めですね!!

※1  CDP(キャリアデザインプログラム)について
キャリアデザインプログラムは、島根大学で学ぶ高度で実践的な専門性を生かしキャリアをデザインする力を身につけるためのプログラムのこと。学生がプロジェクトを立ち上げ企画を行う。2020年には約16件ものプロジェクトが行われていた。

商品開発における苦悩

丸山 ここからも大変だったそうです。
― そうなんですか!?  具体的にはどのようなところが大変だったのですか?
丸山 中のいちごは島根県安来市の「紅ほっぺ」を使い、甘酸っぱくさらに糖度が高いものにするために、さまざまな加工を施したそうです。粉末にしたりフリーズドライにしたり・・・。
― 中のいちごだけでも様々な加工を試されたんですね!!

商品開発のミーティングの時の写真です。
学生たちが積極的に意見を出し、中浦食品の方が真剣にお話を聞いている様子!
このようなミーティングを何回も繰り返し行ったのでしょう・・・!

丸山 しかも、お土産としてのお菓子だから保存方法や香りまでの細部までこだわって試行錯誤していました。結果1年がかりの大きなプロジェクトになりました!!
― まさに汗と努力の結晶ですね!!!   同じ大学生として大変誇らしいです。

いよいよ、島根大学で商品が販売!
ここから、色んな人に食べてもらうことが
できると思った矢先・・・

マーケティングの苦悩

丸山 商品開発後、島根大学で販売したんだけど、売れ残っちゃって、廃販の危機 を迎えてしまいました。
― えっ!? 廃販ですか!?!?  せっかく開発したのにもったいないですね。
丸山 それは、開発メンバーも同じ想いでしたね。これが東京に15時のパイまんじゅうが売ってあるきっかけにもなるんです。
― ??  詳しく教えてください。
丸山 東京都にある※2日比谷しまね館は、島根県のお土産物産館でした。そこにマーケティングチームは目をつけ、そこに置く商品の選抜会に参加しました。
― 選抜会ですか! すごいですね!! その選抜会にはもちろん中浦食品さんの営業マンもいますよね!?
丸山 そうです。そこで彼女らはパイまんじゅうに関する資料と音声データを送付し選抜会に臨みました。
果は、合格。みごと、販売する枠を勝ち取りました!!!
― すごい!!!!  だから島根県だけでなく東京にも販売されているんですね!

※2 日比谷しまね館
東京都千代田区にある物産館。
島根県の多くの商品が販売されており、東京でも島根県産の飲食物や雑貨品を購入することができる。
https://www.shimanekan.jp/

番外編 15時のパイまんじゅうレポチャレンジ‼

ここで、改めて商品紹介!

「15(いちご)時のパイまんじゅう」

15時のおやつの時間といちごを掛け合わせた商品名である。
まんじゅうは、練乳入りの苺(島根県安来市の”紅ほっぺ” を使用)のあんをパイ生地に包んであり、いちごの甘酸っぱさが特徴的。
約27 gで5個入り500円。少し高めの設定ではあるが、いちごに模した手のひら大のパッケージを開くと、新聞記事風の観光案内が現れ、細部までこだわりが見受けられる。

15(いちご)時のパイまんじゅうの今後

今後の “15(いちご)時のパイまんじゅう”

― 開発経緯から苦悩まで、すごい物語ありがとうございます。
丸山 いえいえ。これも全部学生たちがやったことですから。
― 学生たち凄すぎます(笑)
今後はどのようにプロジェクトを進めていくおつもりですか?
丸山 そうですね。東京での売り上げUPももちろん、新たなデザインの立案や島根大学内での認知の向上をしていきたいですね。
― 島根大学の学生もまだまだ知らない人もいるかと思います。では最後にメッセージをお願いします。
丸山 はい。15時のパイまんじゅうはどこにも売っているわけではありません。だからこそ見かけた時に「島根大学生が開発したんだ!」と思い、手に取ってみてください。
― 本日はありがとうございました。
丸山 ありがとうございました。

最後に

いかがだったでしょうか? この物語を聞くと手に取ってみたくなったのではないでしょうか?以下に、購入できる場所を記載しておきますので、ご参照ください。最後まで読んでいただきありがとございました。

購入できる場所

シャミネ松江
〒690-0003  島根県松江市朝日町伊勢宮472番地2
TEL0852-43-6520

島根県物産観光館(島根ふるさと館内)
〒690-0887  島根県松江市殿町191
TEL0852-22-5758

日比谷しまね館
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-2-2
日比谷シャンテ地下1階

一度手に取って食べてみてください!
甘酸っぱいいちごとパイまんじゅうのしっとり感がとてもクセになります!!!

この記事をいいね!する

取材先

取材先画像

国立大学法人 島根大学

松江キャンパス
〒690-8504 島根県松江市西川津町1060
Tel:852-32-6100(代表)
https://www.shimane-u.ac.jp/

瀧宮暢斗 の書いた記事一覧