シロイルカが尊い・・・!!!!<br>あなたも「しまね海洋館アクアス」で癒されませんか?
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2022/04/05 Tue

シロイルカが尊い・・・!!!!
あなたも「しまね海洋館アクアス」で癒されませんか?

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(シロイルカ飼育用水槽にて)

今回は、島根県浜田市と江津市にまたがる「しまね海洋館アクアス」へ取材に行かせていただきました。山陰道浜田東インターチェンジから約7分、JR山陰線波子駅から徒歩12分とアクセスの良い場所に位置しています。
以前、個人的にアクアスに行ったことがありました。その際は中四国地方最大級という規模感に圧倒され、シロイルカの可愛さに癒されました。今回の取材ではまだ知らない魅力がたくさんあることを確認できました!
今回の取材では、アクアスの魅力、シロイルカの生態やパフォーマンス、飼育員さんのやりがいなど、様々なお話をお聞きしました。
是非、最後までお付き合いください!

(アクアス入口付近にて)

今回お話を伺ったのは企画広報係の近重様と海獣係の水野様です。
取材へのご協力、誠にありがとうございました。

―まず、アクアスのオススメ、魅力を教えてください。

近重様アクアスは「しまねの磯から、日本海へ、そして世界の海へ」というコンセプトで展示しています。その中で、シロイルカがメインではありますが、50ほどの水槽があります。それぞれこだわりを持ってスタッフが管理しているので、全ての水槽を見てくれたら嬉しいです。特にオススメなのは島根県の県魚であるトビウオです。寿命が一年しかないため、他の水族館では一年中の展示はされていません。しかし、アクアスではトビウオが一年中見られるように展示しています。また、島根神話に出てくるサメもたくさん展示していてオススメです。余談ですが島根の方言ではサメの事をワニと言います。そのため、島根では昔からサメ料理の事をワニ料理と言います。

―県魚や地元の人と距離が近いサメにこだわりを持っておられて、地元への愛を感じました。県魚トビウオの注目ポイントは何でしょうか?

近重様まず県魚に選ばれた理由は、トビウオが飛ぶ魚だからです。未来に向かってともに飛んでいこうという意味が込められています。また、昔からあご野焼きという太いちくわのような料理が出雲にあり、その原料がトビウオです。このことからトビウオは古くから島根の生活にも関係していた魚だと分かります。水族館での展示注目ポイントですが、水中でも羽ばたいていくような泳ぎが特徴的なので、そこに注目してほしいなと思います。
(トビウオの水槽にて)

―50個の水槽の中で特にこだわりの水槽はありますか?

水野様: 
    
季節ごとのテーマに沿って内装・背景を変えている水槽はオススメです。中を泳ぐ魚もイベントやテーマに沿って変えています。
近重様: あとは、ペンギン、シロイルカ、アシカ、アザラシなどの繁殖のためのプールですね。シロイルカの繁殖は、日本ではアクアスと名古屋港水族館、鴨川シーワールドなどの数館でしか出来ていません。
繁殖するためにも生まれた子が元気に育つためにも自然に近い環境が必要です。アクアスは水槽などの飼育環境にもこだわっています。
水野様:水族館にとって生き物を健康的に飼うことがまず大切です。難しいことではありますが、生息環境により近い状態を作ることに力を入れて取組んでいます。
(水槽の底で休息するサメ)

―次はアクアスのメインであるシロイルカについてです。現在何頭飼育されていますか?

水野様現在7頭飼育しています。

―7頭の名前を教えて頂けますか?

水野様:   開館当初からいるのは、大人のオスのケーリャとメスのアーリャ、ナスチャです。その後、オスのランゲルとメスのアンナが来ました。そして、子どものオスのシーリャ、メスのミーリャです。子どもの二頭はケーリャとアーリャの間に生まれた子たちで、シーリャは12歳、ミーリャは7歳です。

―続いて生態についてですが、シロイルカの平均的な寿命はどれぐらいですか?

水野様:  一般的には30~40年ですが、適切な環境で育てることができればもう少し長生きできる可能性もあると考えられています。
近重様:   自然界では他の動物から襲われることがあり寿命が短くなりますが、アクアスには獣医さんが2人いるので万全の体制で飼育しています。どれくらい長く生きてくれるか我々も楽しみです。

―私もシロイルカが長生きしてくれることを楽しみにしています。7頭それぞれの個性についてお伺いしたいです。

水野様:   ミーリャはまだ体が小さく330センチほどで、お客様から見て分かりやすい特徴だと思います。
一番大きいオスのランゲルは約430センチ、メスで一番大きいナスチャは約400センチです。顔つきもそれぞれ違うので私たちはそれで見分けることも出来ます。
性格で言うと、ケーリャは真面目、アーリャは遊び好き。
その二頭の子のシーリャ、ミーリャは遊び好きな面を持ちつつも、トレーニングには一生懸命取組みます。真面目な一面も持ち合わせているということです。
動物は素直に気持ちを表現してくれるので、お客様には少し分かりづらいかもしれませんが、「今、少し怒ってる?」や「嬉しそうだな」などという感情を表情から読み取れることがあります。それが正確かどうかは分かりませんが。(笑)

―表情はどんな時に読み取れますか?

水野様:   トレーニング中が多いです。例えば、トレーニングで基準を満たした場合はたくさん褒めます。しかし一生懸命やっていても基準を満たしていない場合は、褒めないようにしています。すると「なんで今のは褒めてくれないの?」というような表情になる事があります。
(水野さんと仲良しなシーン★)

―なるほど。次にアクアスのシロイルカ、最大の魅力であるバブルリングについてです。バブルリングの着想は何だったのでしょうか?

水野様:        バブルリングは元々アーリャが遊んで出していたものでした。それを人のサインで出せるようにすればお客様にお見せできるのではないかというアイデアから始まりました。そのため、人間側がバブルリングを教えたわけではないです。2005年ごろからバブルリングのパフォーマンスを始めました。

―CM(ソフトバンク「島根のおじさま」編)にも起用されたことがあるシロイルカのバブルリングはそのようなアイデアが始まりだったんですね。バブルリングのほかにパフォーマンスで注目してほしいポイントはありますか?

水野様:  脂肪が多いため、体がプニプニしているということですね。パフォーマンスの中でダイバーがシロイルカの身体を触った際に見ていただけると思います。

―その他の海獣のパフォーマンスで注目してほしいところはありますか?

水野様:        アシカは逆立ちやジャンプが見せ場です。でも、なぜそのジャンプができるのかなど、体の特徴を紹介しているところを併せて見ていただけると、より海獣のことが理解できると思います。解説的な内容も含めて、パフォーマンス全部に注目していただけると嬉しいです。また、アザラシにも注目してほしいです。アザラシの生態は「なかよしタイム」というパフォーマンスで見ることができます。アザラシのコミカルな動きに注目してほしいです。
(シロイルカのパフォーマンス)

―最後に海獣と触れ合うときに意識していることと飼育員さん(海獣係)のやりがいを教えてください。

水野様:         まず、意識しているのは海獣の健康が第一ということです。小さな異変に気付く為に普段の動き方や呼吸の仕方を覚えています。日々の健康状態のチェックは欠かせません。
やりがいで言うと、シロイルカ、アシカ、アザラシとのトレーニングが挙げられます。自分がその海獣たちとトレーニングをしてうまくいけばやりがいに繋がります。そして、パフォーマンスとしてお客様に見せて、お客様に喜んでいただけると「やっててよかったな」と思います。また、小さいころからイルカのトレーナーになりたいと思っていたので、実際にイルカや海獣たちと触れ合うことができるのも非常にやりがいに繋がりますし、普通だったら触れ合えない動物と触れ合える機会ばかりなのでなおさらです。

―アクアスの目玉のパフォーマンスなのでプレッシャーが大きい分、成功した時のやりがいは大きいだろうなと思いました。また、小さいころからの夢が実現しているのは非常に凄いことだと感じました。逆に苦労されているのはどんなことでしょうか?

水野様:        これもトレーニングにおいてのことですね。日々海獣にも変化がありますし、うまくいかないことがたくさんあります。また、正解がないのですごく頭を使ってトレーニングに励みます。なので、トレーニングはやりがいの一つでもありますが、苦労するところでもあります。

―インスタグラムでの広報もされていますよね。

近重様: フェイスブックなどもやっていまして、担当職員が投稿を一生懸命頑張ってくれています。
水野様:         インスタのフォロワーは1万人を超えていて、中にはいいねやコメントをつけてくださる方もいます。オーストラリアからコメントをしてくださった方もいます。ご時世的になかなか旅行が出来ない方も多いと思いますし、投稿を楽しみにしてくださっている方がいるので今後もアクアスの発信を頑張っていきたいと思います。
近重様:そうすることで島根の近くに来た時に思い出して、立ち寄っていただければと思います。

(SNSのURLは記事の最後に記載しています!ぜひご確認ください!)

―では、最後に一言メッセージをお願いします!

水野様:  コロナの影響で今はなかなか難しいかもしれませんが、いつか是非思い切って島根に来て、アクアスに足を運んで頂けたら非常にうれしいです!!!!
近重様:  これからも魅力ある水族館であり続け、その発信を続けていきますので、またいつかアクアスにお越しください!!!!

【取材を終えて】
アクアスにはシロイルカを始め、様々な魅力があると感じました!特にパフォーマンスにおける海獣たちの生態や個性には注目したいところです。また、職員さんとお話しをしていて丁寧に飼育をされているのだろうなと感じました。新たなシロイルカの子どもが生まれることにも期待したいです。島根に来た際はぜひとも「しまね海洋館アクアス」にお立ち寄りください!!!!

(しまね海洋館アクアス 公式ウェブサイト… 島根県立しまね海洋館アクアス (aquas.or.jp) )
(公式インスタグラム… 【公式】島根県立しまね海洋館 アクアス(@aquas.shimane) • Instagram写真と動画 )
(公式フェイスブック… 島根県立しまね海洋館 アクアス – ホーム | Facebook )

(アクアスの外観)

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取材先

取材先画像

島根県立しまね海洋館(愛称:アクアス)

〒697-0004 島根県浜田市久代町1117番地2
TEL 0855-28-3900
FAX 0855-28-3610
E-mail info@aquas.or.jp
HP 島根県立しまね海洋館アクアス (aquas.or.jp)

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