自然豊かな島根県安来市。今回は安来市にあるイチゴを含む多くのフルーツを手掛ける“渡辺観光農園”に行ってきました!安来のイチゴはどんな味なのか、どれだけ多くのフルーツを楽しむことができるのか、どうやっておいしいイチゴを見分けるのか、なぜ大人だけではなく子供にも喜ばれるのか、などなど気になることを全部聞いてきました!興味があるところだけでもいいので読んでいってください!
目次
安来の紹介
渡辺さんが安来に来た理由
渡辺観光農園を経営する渡辺さんは安来出身の方ではなく、北海道出身の方でした。北海道を出て東京で働いていた渡辺さんですが、どうして安来に来られたのかお伺いしたところ、どうやら子育てが深く関係しているようです。
「子供が食べておいしいと思えるものを作って、その背中を見てもらえれば、自然豊かなこの安来でおおらかな子に育ってくれるだろう」と思い、自身の子供をどう育てたいかを考え、自然豊かな場所で農業をしてみようと決心したそうです。
ちょうどその時東京でU・Iターンフェアというイベントが開催されていて、島根の農場を見てまわれるチャンスを掴んだ渡辺さんは島根の農場を吟味し、最終的に現在の安来にある観光農園に決めたそうです。
筆者は初めて安来市に行ったのですが、都会の喧騒から離れたとても空気がきれいで自然豊かな町でした!
安来のイチゴはおいしい!
渡辺さん曰く、安来のイチゴは全国的に見ても美味しいそうですが、その理由には日射量が関係していました。イチゴは本来、日射量が多いほど早く熟すので、早いものでは花が咲いてから30日以内に食べられる頃合いになるのですが、安来は日射量が少なく花が咲いてから40日後ぐらいに熟します。他地域と比べて平均で10日熟すのが遅い安来のイチゴですが、この10日間にほかのイチゴよりも養分を溜めることができます。その結果甘くておいしいイチゴがとれるのです。
渡辺観光農園がフルーツ天国と呼べる理由!
➀フルーツの種類が豊富
農園の敷地面積は120a、分かりやすく言うと100m×120mの大きな農園です。その敷地でお客様に提供しているフルーツの種類は主にブドウ、イチゴ、梨、ミカンです。
フルーツの種類が多い理由をお伺いしたところ、「果物を買いたいって思ったらここに来てもらえるようにしたい。味がわかってもらえればリピートしてもらえる」と納得の回答をいただきました。
②ブドウのこだわり
渡辺さんがメインで育てているフルーツはブドウです。そこでブドウについてのこだわりをお伺いしたところ驚くことばかりでした。
まず何といってもブドウの品種が驚きの23~25品種!
「同じ品種のブドウでも種ありと種なしを用意してお客様に味の違いを楽しんでもらいたい!」とフルーツ1つにしても味の違いを楽しめる観光農園のプライドが感じられました!
また、ブドウの糖度にも驚きました。ブドウは通常糖度が16度になった時に市場に出されるのですが、渡辺さんの提供するブドウは糖度20度以上!!
「絶対にスーパーよりおいしいものをお客様に提供したい!」とフルーツに対する熱い気持ちが伝わってきました。
③イチゴに対するこだわり
イチゴは渡辺さんが一番おいしいと思っている「紅ほっぺ」を提供しています。
紅ほっぺは果実の中心部まで赤く、甘みが強いのが特徴のイチゴです。
渡辺観光農園では1月という早い時期からイチゴ狩りが行えます。また、イチゴ狩りの時期ならいつでもイチゴがとれるように10人分のイチゴがあった場合でも6人しか入れずにイチゴ不足を防いでいるので、農園に行けば思う存分食べられます。
④お土産を持って帰れる!
渡辺観光農園の入り口ではお土産が買える直売所があります。季節のフルーツが並べられており、フルーツ好きな人達の財布のひもがユルユルになりそうな場所です。お孫さんやお子さんにお土産を買って帰られる方も後を絶たないそうです。
筆者がその中でも気になったのはイチゴの1,000円パックです。
これはイチゴ(紅ほっぺ)を大きなパックに隙間なく敷き詰めたイチゴ大好き人間のための宝庫です。これは家族が大喜びする土産にもってこいの品だと感じました。
そして直売所に立った筆者ですが、どうしても食べたくなったものがありました。西洋梨(シルバーベル)です。帰って早速食べてみるとラフランスとは全く違ったおいしいフルーツを新たに発見できた!と思い、とても大はしゃぎしました。一緒に食べていた友達と「美味しい美味しい」と笑い合って幸せな気分になっていると、渡辺さんのお客様とフルーツに対する思いがこういう形で人を笑顔にするんだなと思いました!
コラム
美味しいイチゴの見分け方
美味しいイチゴの見分け方を皆さんはご存じですか?今回、渡辺さんに伝授してもらったおいしいイチゴを簡単に見分ける方法をお教えいたします!見分けるポイントは2つ!
➀イチゴを見てヘタの真下まで実の部分が真っ赤に染まっているかどうか
②ヘタがクルックルッと反り返っているかどうか
この2つに注目して、ヘタの下まで真っ赤でヘタが反り返っているイチゴの方が本当においしいのか食べ比べをしてみても面白いですね!
ブドウは種ありの方がおいしい!
種ありのフルーツは多くの方に敬遠されがちなため、市場ではあまり見かけることがありませんが実は種ありの方が美味しいのだとか。
「ブドウは種ありの方が圧倒的に美味しいです。生物学的にブドウは鳥に種を遠くへ運んでもらうために、美味しい実を作り鳥に食べてもらいたいからなんです。」
渡辺さんの説明に納得がいきました。是非、敬遠せずに種ありのブドウを試してみてはいかがですか?
販売方法・予約方法
渡辺観光農園のフルーツは直売のみでの販売です。
【イチゴ狩り】予約制で電話のみでの受付です。
【ブドウ狩り】団体のお客様の場合、お電話でのご予約ができます。
個人のお客様の場合、ご予約なしで来園して頂けます。
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取材先
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渡辺観光農園
住所:〒692-0025島根県安来市穂日島町199
TEL:0854-22-6627
FAX:0854-22-6627
営業:【イチゴ狩り】1月上旬~6月末まで 10:00~16:00頃
【ブドウ狩り】8月~10月まで 9:00~日没まで
備考:駐車場有り(15台)アクセス:米子西ICから車で10分、安来駅から車で15分