製麺所「出雲たかはし」さんに聞いたおいしい麺づくりへの挑戦
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2023/02/01 Wed

製麺所「出雲たかはし」さんに聞いたおいしい麺づくりへの挑戦

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今回訪問したのは昭和24年創業の製麺所「株式会社 出雲たかはし」さん。
そばを始め、ラーメンやうどん、パスタなど、麺づくりのプロフェッショナルな製麺所です。

今回お話をしてくださった営業販売部の柳楽(なぎら)さんです。
素敵な笑顔をいただきました!

出雲たかはしさんは、中華麺、そば、うどん、そうめん、パスタ等の幅広く麺を製造しておられます。また、京都の老舗料亭や百貨店に出雲たかはしさんの麺が使われているそうです。
ちなみに、こちらの会社、「出雲」という名前がついていますが、出雲市にはありません。(笑)
雲南市という出雲市の南に位置したところにあります。
実は出雲というのは地名から来たのではなく、「出雲そば」からきているそうです。
以前の会社名に出雲そばという言葉が入っていたのですが、その他もろもろ省略し、「出雲たかはし」となったようです。
なんだか、謎が解けたようですっきりしました!

引用:出雲たかはしHP「私たちについて」私たちについて – 株式会社出雲たかはし (https://izumo-takahashi.com/about/)(最終閲覧日:2022年11月16日)

目次

1.工場見学

麺を製造している様子を見てみましょう。
いろいろな麺を作っているだけあって、機械もいろいろありました!

まずはそばの製造の様子です!

そば粉の香りがふわっとしてきました。
麺は熟成が必要らしく、巨大なトイレットペーパー状のそば生地が何個もつるしてありました。

年末にかけて年越しそばの需要が高まるため、従業員を増やして麺の製造に関わるそうです。
柳楽さんも製造のお手伝いをするそうで、今年の年越しそば作りに向けて気合を入れておられました!

続いてラーメンの製造の様子です!

そばと違って、こちらはトイレットペーパー状ではありあせん。
その代わり、伸ばした状態のまま吊るしてありました!
これは熟成する工程のことです。

私は初めての麺製造の工場見学でした!
麺を作るためにたくさんの機械があり感動しました。
こんなに機械がたくさんあるのに、一つの種類の麺を作る場所にかかる人数が少なかったです!ラーメンのところは2人でした。
機械に任せられるところは機械に頼ることで、人にかかる負担を軽減しておられました。
真空ミキサーの開発や、低温熟成乾燥の技術開発など試行錯誤を通して今の形があるのだということを実感できる工場見学でした。
低温熟成乾燥については、乾燥時間と温度・湿度のバランスが難しく、何度も失敗を繰り返したそうです。

2.麺づくりへの姿勢

出雲たかはしさんの理念にはこんな言葉が掲げられています。

理念:おいしさを通じて、みんなに笑顔と感動の輪をひろげます。

柳楽さんも麺を作る中で絶対に譲れないものは「おいしさ」と話しておられました。
続けて、丁寧さについて、このようにおっしゃっておられました。
「おいしいものは丁寧な味がする。雑と感じるものはないけれど、丁寧なものは食べたら伝わってくる。例えば、だしの臭みをなくすために工夫しているんだなとか。」

おいしさとは食べ物を食べるうえで一番大事なところである分、おいしい麺を求めてかなり追及されたそうです。
試行錯誤を重ね、長い時間をかけて納得のいくものを作り上げるからこそ、おいしいものができあがるのですね。

おいしいものを作ろうとする人々の思いも大事ですね。
加えて、出雲たかはしさんは行動力に自信があるそうです。
何かを提案すると「やってみよう!」「いいね!」となるらしく、行動につなげやすい環境があるようです。

3.人気麺3選

出雲たかはしさんでは、そば、ラーメン、うどん、パスタなどいろいろな麺を作っておらます。その中でも人気の麺を3選紹介します。どれにしようか迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

こちらが柳楽さんが教えてくださった人気麺3選です。順番に紹介していきます!

1つ目:十割そば

◆優秀味覚賞を受賞した「なまめん」のそば
売れ筋好調の十割そばは年末にかけて年越しそばとして購入する人が増えてきます。
そば粉のみで作るそばですのでそば本来の香りと瑞々しさを味わえます。
なんと、世界の一流のシェフとソムリエによって選ばれる優秀味覚賞2ツ星を受賞しています。
優秀味覚賞は国際味覚審査機構による味覚認証です。二つ星は特記に値する製品であることを示しています。

出雲そばならではの十割そばは、そばの風味を存分に楽しめます。

2つ目:出雲らーめん(鶏だし塩)

◆リピーター続出、地元のものをだしに使ったらーめんシリーズ
一度食べるともう一度食べたくなるこちらは、出雲らーめんシリーズの鶏だし塩です。
麺は「多加水麺」のぷりぷり食感です。
「多加水麺」はその名の通り、水分率の高い麺のことです。
私は恥ずかしながら初めて知りました。
麺は透明感があってのど越しもいいんだとか。
鶏だし塩味以外にも味が展開されているのでいろいろ食べてみたいですね。
(しじみ味噌も好評らしいです。)

ちなみにこちらは、優秀味覚賞三つ星(きわめて優秀な製品)を受賞しています。

↓↓↓
他にもいろいろな味がありますね。同じ醤油でもだしが違うのは気になりますね。
オロチ担々麵は実食してみました!
程よい辛さでズルズルすすってあっという間になくなりました!
口いっぱいに麺をふくめると、「これが麺がおいしいってことかあ。」と納得しちゃう、丁寧さが伝わるお味でした!

3つ目:出雲らぁめん乾(醤油・鶏塩)

◆乾麺らしいおいしさを味わうらぁめん
乾麺ならではの良さは食感にもあり、コリっとした食感があるそうです。
つまり、コシのある麺ということです。
ぜひ乾麺のおいしさを堪能してみてはどうでしょうか?

こちらは半年も保存できます。乾麺ならではの保存期間ですね。
自宅のストックにもおすすめです。

4.今後の展望

おいしいさにこだわる出雲たかはしさんは現状に満足しておられません。
今後もおいしさを追求していくそうです!
つまり、食べてもらう人が丁寧さを感じることができるような麺ということですね。
会社の事業目的にもある「限りない麺づくりへの挑戦」を行っていくそうです!
今後の商品が楽しみですね!
その前にまずは人気麺を試しに食べてみませんか?

出雲たかはし様、この度は取材にご協力いただきありがとうございました!
麺に対する熱い思いがじわじわと伝わってきました。
取材を通して、何事も一直線に進むことはないということを改めて思いました。
失敗しても前に進もうとする力や苦しいこともうまく受け入れられるしなやかさを私もできるように今後も頑張ます!
皆様に素敵なご縁がありますように★

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